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【全国善光寺会役員会 in 善光寺】

全国善光寺会役員会のため、信州・善光寺を訪れました。

雨の善光寺は、石畳にしっとりと光が映り、山門や御本堂が一層荘厳な趣を湛えておりました。

会議では、令和7年10月26日・27日に開催される「第16回善光寺サミット」や、令和9年4月4日(日)から77日間にわたって行われる「善光寺前立御本尊ご開帳」、さらにその期間中に執り行われる「全国善光寺会お練り大法要」の日程について、熱心な協議がなされました。

仏縁をつなぎ、次代へと受け継いでいくための大切な時間となりました。

合掌

 

✾ 井戸より湧く清流、境内に滝の音 ✾

2025年06月19日カテゴリー:ブログタグ:

〜 滝行ができるお寺を目指して 〜

関善光寺には、今からおよそ270年前より伝わる古井戸がございます。

長らく静かに佇んでおりましたが、昨年秋に清掃を行ったところ、想像以上に豊かな水が湧き出ていることがわかりました。

これまで、境内に池や水の流れをつくりたいという思いはあっても、水源が無く実現は難しいものでした。

ところがこの井戸の水量を確認したことで、その願いがようやく動き出したのです。

井戸の中には水中ポンプを、井戸のそばにももう一基ポンプを設置し、その水を大仏殿横の崖へと引いて、小さな「滝」をつくりました。

現在、この滝を活かして「滝行」ができる場を目指し、コツコツと整備を進めております。

本格的には7月頃から滝行が体験できるよう準備を進めており、自然の中で心身を清める貴重な時間を提供できるよう心を込めて整えております。

夏の暑さで参拝が少なくなる季節に、涼やかな水音と清らかな気が流れる場所として、皆さまに静かな癒やしと祈りの空間をお届けできればと願っております。

ぜひ、境内に生まれた新たな風景をご覧にお越しください。

【関善光寺・籠り堂にて初めての雅楽演奏会が開催されました】

2025年06月09日カテゴリー:ブログ

 

6月8日(日)、関善光寺の籠り堂にて、当山では初めてとなる「雅楽演奏会」が開催されました。

午前中のヨガ体験に続き、午後からは古式ゆかしい装束に身を包んだ雅楽演奏者の皆様をお迎えし、笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、琵琶(びわ)、箏(こと)といった伝統的な和楽器の音色が堂内に響き渡りました。

当日は、関市内の方々のみならず、郡上市、羽島郡、富加町、美濃市、各務原市、名古屋市、そして遠く静岡市からもお越しいただき、20名を超える皆様が雅楽の世界に耳を傾けてくださいました。演奏中は堂内に静寂と緊張感が漂いつつも、どこか心が和らぐような、深い安らぎを覚えるひとときとなりました。

ご来場いただいた皆様からは、「普段なかなか聴くことのできない雅楽を、寺院の中で体験できて感動しました」「音色が心に染み入りました」など、温かいお声をたくさん頂戴しました。

至らぬ点も多々あったかと存じますが、演奏者の皆様、そしてご参加いただいた皆様のおかげで、心に残る豊かな時間となりましたこと、心より感謝申し上げます。

関善光寺では、今後も皆様に喜んでいただけるような企画を少しずつ重ねてまいります。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

合掌

関善光寺

【比叡山・安楽律院|律の原点に立ち返る一日】

2025年05月30日カテゴリー:ブログ

先日、大津市坂本にある「安楽律院(あんらくりついん)」にて会議が行われ、出席してまいりました。

比叡山の静かな谷間、飯室谷(いむろだに)に佇むこの場所には、今も数棟の建物が残り、深い森と清らかな空気に包まれた中で、厳かなひとときを過ごしました。



安楽律院は、平安時代の僧・叡桓(えいかん)上人によって開かれた天台宗の律院で、恵心僧都・源信が一時期隠棲したとも伝えられる、戒律修行の重要拠点です。

江戸時代には公弁法親王の命によって再興され、「安楽律法流(あんらくりっぽうりゅう)」の本山として栄えました。



私が住職を務めている宗休寺(そうきゅうじ)は、まさにこの安楽律法流の流れを受け継ぐ寺院であり、安楽律院は宗休寺にとって〝本山〟にあたる存在です。

その原点ともいえる場所で会議に臨みながら、宗休寺に受け継がれてきた律の精神、そして祈りの本質を、改めて深く感じる時間となりました。



山の静けさ、杉の香り、鳥のさえずり。

そのすべてが、かつての修行僧たちの息遣いを今に伝えてくれているようで──

時を越えて、今も変わらぬ祈りの場であることを実感します。



宗休寺の日々の務めの中でも、この学びと気づきを大切に育てていきたいと思います。



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あなぐま御参拝

2025年05月29日カテゴリー:ブログ

今朝、境内を掃き清めておりましたら、ふと視線を感じて足元を見やると――

なんと、かわいらしいお客様が静かに佇んでおりました。

それは、ふっくらとした毛並みのアナグマ。

石垣のそばでこちらをじっと見つめ、まるでお寺にお参りに来たかのような面持ちでした。

人の気配にも動じることなく、しばらく境内の空気を味わうように佇み、

やがて静かに山のほうへと帰っていきました。

アナグマは夜行性で、人目に触れることはあまりありません。

そんな中、早朝の静寂なひとときに、こうしてそっと姿を見せてくれたのは、

何かのご縁、あるいは自然からの贈り物のようにも感じられました。

私たちの暮らしと自然とは、思っている以上に近く、重なり合っています。

今日もまた、すべての命が穏やかでありますように――

アナグマの御参拝に、心から感謝の気持ちを捧げたいと思います。

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