近年手を合わせてくれる人のいない無縁仏が増加し、荒れたお墓所が目につくようになってきました。核家族化がすすんだ結果、分家で仏壇もないという家庭、故郷から遠く離れた場所で長い年月を過ごした家庭、死後の居場所のない家庭、このような家庭が年々増え、多くの人々が人生の末路を淋しく不安に感じています。
そんな方々から関市を見渡すことができる景観の良さと、緑ゆたかなこの関善光寺に、宗派を問わず死後安心して眠る事の出来る墓所を是非作ってほしいとの多くのお声をいただき、納骨堂を建立させていただくことになりました。風雨で荒れた墓所に佇むこともなく、御無沙汰を重ねる遠いご先祖様のお守りも当山において常になされることが出来るのです。この関善光寺納骨堂「観音霊廟」にご関心をお持ちの方、一度ご相談ください。
お寺は人々にとってどんな役割りがあってどんな時にお寺へ足を運ぶのでしょうか?
最近では「寺離れ」「檀家離れ」と盛んに言われ「お坊さんに会うのって葬儀や法事のときだけになっているようなきがする」といったお話を伺うことが多くなっているように感じます。時代とともに人々のお寺に対する意識は変わり多くのお寺の檀信徒さんたちの中で「自分たちのお寺は自分たちで守る」という意識が薄れつつあるのかもしれません。一般の人々にしてみれば、お寺の敷居が少し高すぎて、なかなか踏み込みづらいのかもしれません。
「お寺に行くのは特別な時だけ」でなくて「誰でもいつでも、気軽にお寺に来られる」ような関係を築いていくことが大切であり、私はそういったお寺を築き、関善光寺の仏さまと宗派を問わず多くの方にご縁を結んでいただきたいと思っております。より多くの方々とお寺との関係が点と点の関係ではなく太い線である、そんなお寺づくりを目指しております。
ー 住職 佐藤 舜海