11月11日、三重県鈴鹿市にある椿大神社(つばきおおかみやしろ)で行われた「みそぎ修法会」に参加してきました。この神社は、日本最古の歴史を持つ猿田彦大神を祀る神社で、厄除けや道開きのご利益で知られています。神聖な場での「みそぎ修奉会」は、身を清め、心を整えるための神聖な儀式として、古くから多くの人々に親しまれてきました。
みそぎ修奉会は、神道の儀式の一つで、参列者が心身を清めるために滝に打たれ、心の穢れを洗い流します。椿大神社では、この儀式が厳かな雰囲気の中で行われ、多くの参加者が心を一つにして祈りを捧げました。特に11月のこの時期の冷たい水は、体に沁みるとともに、心まで研ぎ澄まされるような感覚を与えてくれます。参加者たちは寒さに身を震わせながらも、真剣な表情で滝に打たれ、清らかな心を取り戻そうとしています。
儀式が始まる前には、まず神職による祓詞(はらえことば)の奏上が行われました。神聖な祝詞の響きが辺りに広がり、清浄な空気に包まれていくのを感じました。この祓詞は、古代から伝わる言葉で、参加者一人ひとりの穢れを取り除くために唱えられます。神職の力強い声が参列者の心に響き渡り、自然と背筋が伸びる思いがしました。
祓詞が終わると、いよいよ「みそぎ」の時間です。参加者は白い装束に身を包み、静かに滝の前へと向かいます。冷たい水が勢いよく流れ落ちる滝に一歩足を踏み入れると、全身に広がる寒気とともに、雑念や日常の疲れが洗い流されていくような感覚がしました。滝に打たれるたびに、心が清められ、深い安らぎが訪れるのを感じます。みそぎは、単なる水浴びではなく、精神を研ぎ澄ますための厳粛な行為であり、日常から離れて自己と向き合う貴重なひとときです。
椿大神社は自然豊かな場所にあり、神聖な木々や清らかな水が周囲を取り囲んでいます。儀式を終えた後、境内を散策し、静かな自然の中で心を落ち着ける時間を持ちました。清々しい空気を胸いっぱいに吸い込むと、心も身体も軽くなり、新たなエネルギーが満ちていくのを感じます。神社の敷地内には美しい庭園や歴史ある建物があり、訪れるたびにその魅力に気付かされます。
みそぎ修奉会は、毎年この時期に行われ、地域の方々や遠方からの参拝者も多く参加します。特に今年は、さまざまな出来事で心が疲れてしまった人々が、再び自分を見つめ直し、新たな気持ちで前に進むための大切な機会となっているように感じました。心の奥に溜まった不安や悩みを手放し、清らかな心で新しい季節を迎えることができるのは、このみそぎ修奉会ならではの素晴らしさです。
この儀式に参加したことで、自分の中にある不必要な執着やこだわりを少しずつ手放し、日常の中に新たな希望と活力を取り戻すことができました。神聖な場での体験は、ただの観光や参拝とは異なり、深い意味と価値を持っています。今後もまた、この場所を訪れて自分を見つめ直し、心の清らかさを保ち続けたいと思います。
もし皆さんも心を清め、日常の喧騒から離れたいと感じることがあれば、椿大神社のみそぎ修奉会に参加してみてはいかがでしょうか。きっと新たな気持ちで日常にもどることが出来るでしょう。https://tsubaki.or.jp/%e4%bb%a4%e5%92%8c%ef%bc%94%e5%b9%b4%ef%bc%91%e6%9c%88%ef%bc%91%ef%bc%91%e6%97%a5%e3%80%80%e3%81%bf%e3%81%9d%e3%81%8e%e4%bf%ae%e6%b3%95%e4%bc%9a%e9%96%8b%e5%82%ac%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/