10月17日、JAめぐみの菱川農場が春の七草の種まき時期に合わせて、関善光寺にて無病息災を祈願する法要を執り行いました。この行事は、地元の豊かな自然と伝統を大切にする活動の一環として、2020年度より続いています。
菱川農場では、春の七草として親しまれる「セリ」「ナズナ」「ゴギョウ」「ハコベラ」「ホトケノザ」「スズナ」「スズシロ」を丁寧に栽培しています。これらの七草は、古来より新年の無病息災を願い、七草粥として食卓に並べられてきた日本の風習に欠かせないものです。現在では「岐阜の七草」として、地元農家の手で丹精込めて育てられた種が、中京圏を中心に出荷されています。今年度は26万パックの出荷を見込んでおり、多くの方々の元へ届けられる予定です。
関善光寺では、祈願を受けたこの特別な七草の種を使い、1月7日に無病息災を祈る七草粥の行事を提案しています。この日、七草粥を召し上がることで、冬の間に疲れた体を癒し、新しい一年を健やかに迎える準備をする意味があります。
春の七草は、単なる食材ではありません。その一つひとつに、自然の恵みや先人たちの知恵が宿っています。例えば、セリはその爽やかな香りと独特の苦味で、食欲を増進させると言われています。ナズナは古来、薬草としても親しまれてきました。こうした七草を通じて、私たちは日本の四季や自然と繋がり、その恵みに感謝を捧げます。
菱川農場やJAめぐみの、そして関善光寺が共に取り組むこの活動は、地元の農業と伝統文化を支えるだけでなく、私たち一人ひとりの健康や安寧を願うものです。この種まきの祈りから始まる七草の物語が、多くの方々の心を癒し、新年を健やかに迎えるきっかけとなれば幸いです。
皆様もぜひ、関善光寺の祈りを込めた七草をお手に取り、1月7日の七草粥でご家族や大切な方々と健康を願うひとときをお過ごしください。
以下JAめぐみの2020年の記事
https://www.ja-gifuken.jp/announcement/detail.php?id=391