暑い日が続きますね。
人間もバテそうですが、植物たちもつらそうです。
この時期とくに困るのが、お墓のお花ですよね。
墓石が熱くなるので、花筒の水が沸いてしまってドロドロになってしまいます。
善光寺でも、昨秋に建立した納骨堂が初めての夏を迎え、お花がすぐダメになるので困っていました。
納骨堂を建立してくださった業者さんがいらした時、簡単な気持ちで「花がもたなくて。何とかなりませんかね~」
と言ったところ、真剣に考えてくださり、業者さんとしても初めての試みとなるシステムを作ってくださいました。
黒い細いチューブが花筒に差し込まれていて、ポタポタと水が花筒に入っていきます。
花筒からは、別の黒いチューブが出ていて、溢れそうになった水をプラスチック容器の中へ。
プラスチック容器に貯まった水は、ホースで出せるようになっているので、植え木の水やりなどに再利用できます。
花筒はステンレス製でしたが、熱伝導率が良すぎるので、プラスチック製に替えてくださいました。
石も保温性が高く、夜になっても熱いままなので、銀色の遮熱シートでカバーを手作りしてくださいました。
このシステムがあると、水温が30度前後で保てます。
手前の銀色のカバーなしステンレス製の花筒だと、水を入れて30分で42度まで上がっていたので効果抜群です。
それでも日差しの強さや、花の後ろの石の部分からの反射熱などで、葉っぱがやけて茶色くなったりしますが、
お花の持ちは全然違います。
今までは、朝昼晩と水を替え、氷水をいれてあげてましたがその手間もかからず。
こちらの何気ない一言をここまで真剣に考えてくださった業者の方に感謝です。